「わすれないで」
わすれないで わすれないで
あなたとすごしたこの日々を
このにおいも
このおもいも
わたしよ、どうかわすれないで
ごめんね ありがとう
いとしいも だいすきも
あなたとわけあった なまえのない記念日
あなたがうまれたあの日から
わたしはなぜか忘れん坊
朝から回したせんたくき
あぁ、粉々紙おむつ!
ためいきばかりが増えてゆく
すてきなママになりたくて
でもうまくいかないことばかり
そんなわたしをあなたは笑って抱きしめる
“ママ だいすき”
わすれないで わすれないで
いつかきえてゆくこの日々を
あのことばも
あのけしきも
わたしよ、どうかわすれないで
やさしさわすれたあの夜に
あなたのねがお見ていたの
ちいさなほほに涙のあと
笑顏のあなた浮かんで
こころふるえたまま涙ひとつ
なさけなくて
もどかしくて
いつだって上手にできなくて
それでもいい
あなただけに
このおもいが届きますように
ごめんね ありがとう
いとしいの だいすきよ
あなたは
あなたは
わたしのたからもの
わすれないで わすれないで
特別なことなどいらない
泣いたりおこったり
ふたりでひとつの毎日
わすれないで わすれないで
わたしよ、どうかわすれないで
この笑顔を
このキセキを
この胸のなかにいつまでも
わたしが笑ったら
あなたは笑顔あふれて
あなたが笑ったら
わたし涙あふれる
いとしくて いとしくて
わたし涙あふれる
あなたと わたしの なまえのない記念日