子育てを大変だと感じる本当の理由

怒るのを減らしたい

今2ヶ月のトウくんが

まだお腹の中にいた頃

友人の結婚式に参加し

その結婚式終了後  
式に参加していた同級生とご飯を食べに行ったことがありました。


その食事の席に
その年結婚した男友達がいて

みんなでその男友達の結婚生活の話や奥さんの話など
たわいもない話をして盛り上がっていました。


そんな時
誰かが言いました。

「お前、子どもは?」

と。


そしたら
その男友達はこう答えました。

「子どもはしばらく考えてないんだ。
うち共働きで奥さんも働いてるし。
奥さんは子ども欲しいって言ってるんだけど、俺はまだいいかなって。

俺、周り見てて思うんだけど

女の人って
自分が子ども欲しいって言ったくせに
いざ生まれると
大変だ、大変だって文句しか言わなくなるだろ?

自分で望んで仕事辞めて子育てに専念したはずなのに
子育てつらいって言うのなんかおかしくない?

それに
「子育てしてると
ゆっくり座って休む暇もなくて大変だ」
って  本当によく聞くけど

でも  それなら俺たち男だって
仕事してて座って休めるのなんか
昼の1時間の休憩くらいだよ?


それなのに
「私の方が大変」とか
「あなたは好き勝手できていいわよね」とか言ったり

旦那の文句を
ママ友とかに言ってるのって理解できない。

だから俺は
奥さんが子育てを大変だって言わないくらい自分で責任持てるようになるまで
子どもは考えてないんだ。」

と。


その話を

独身の子たちや
結婚したけどまだ子どものいない女友達
結婚して子どもがいる男友達たちは
ふんふんと聞いていました。

結婚して子どもがいる女は私だけだったので

「ねぇ、ママちゃんはどう思う?」
と話を振られたりしたけど

その男友達が言いたいことも分からなくもなかったので
(実際  自分の環境に文句ばかり言うママもいるので。。。)

その場は
私も適当にふんふん言って話を聞いて過ごしました。


それでも
ものすごく釈然としない気持ちがこころにあって

とりあえず

「この男友達と結婚しなくてよかった」

とだけ思って話を聞いてました。笑
まぁ向こうも私なんて願い下げでしょうが。笑


その場では
自分がなぜ釈然としないのか自分でも分からなくて
男友達の話に反論することはしなかったけれど


男友達の言い分も分かるのに
なんでこんなにもやもやして釈然としないのかなぁ

と  私なりに
その後ずっと考えてました。



そして  気付いたんです。


子育ての何が大変なのか

ママたちが
子育ての何を大変だと感じているのか

その本質をちゃんと理解されてないからだ

と。



男友達は言ってました。

「子どもがいると座って休む暇もないって言うけど

男だって座って休めるのは昼の1時間だけだ。」

と。



確かにそうだと思います。

仕事していても
休む暇もなく身を粉にして働いてる人は大勢いるでしょう。


睡眠も満足に取れずに働き続けている人だってたくさんいます。


でも  ママたちが
子育ての何が大変だと思っているのか


それは

休む時間がないことや
睡眠不足という
“時間”という概念ではないんです。


子育ては
自分の意思とは無関係に
自分のやろうとしていたこと・したかった行動を子どもに遮られることの連続です。

「ご飯を食べ終わるまでイスに座って食べる」
「トイレに普通に入って用を済ませてからトイレを出る」
「洗濯物をお昼までに外に干す」
「市役所に普通に電話をかけて、話し終わったら電話を切る」

など

自分のしたいことを
自分の意思に反して途中で他者によって遮られること

そして自分がやりたいことをしている途中で
予定外に別のやらなければならないことが次々に舞い込むことが

こんなにフラストレーションが溜まるものだということを

私も
子育てをするまで知りませんでした。



だから

同じ睡眠3時間でも

3時間後に起きると自分で決めて
自分の意思で起きる3時間と


自分の意思とは無関係に
いつ起きるか予測できない子どもの泣き声で
無理矢理眠りから起こされる3時間は

違うと言いたい。



同じ昼間の休憩1時間でも

自分のやりたいように過ごせ
すべてを自分の思い通りに行動を完了させることの出来る1時間と


自分のやりたいことがあっても
途中で子どもに呼ばれたら
どんなにやりたいことが中途半端で気持ち悪くても
子どものもとへ駆け寄り終わってしまう1時間は

違うと言いたい。



自分の行きたいタイミングで
用が済むまで便座に1人でゆっくり座っていられるトイレと


どんなにゆっくり入っていたくても
ドアの前で「ママー!」と泣いてる子どもの泣き声を聞きながら慌てて入るトイレは

違うと言いたい。



自分の食べたいものを
自分の食べたいタイミングで
きちんと最後まで座って食べられるお昼ご飯と


食事の途中でも
「おしっこ!」「ウンチ出た!」「牛乳ちょうだい!」「フォークがいい!」
と言われる度に席を立ち
子どもに食べさせ終わってから食べる冷めたお昼ご飯は

違う  と言いたい。



でも

それって
本当は当たり前なんですよね。


だって別人格の人間を相手にしているわけですから☺︎


ママのやりたいことが
全部叶わなくなるのは仕方のないことだと思います。



それでも

なぜ自分の行動を途中で遮られることが
こんなに苦しいと感じるのか

私なりに考えたんですが



それって

達成感を得られないから。
やり遂げる喜びを実感できないから。

ではないかと思ったのです。




人は「~をしたい」と思った時

その欲求を満たすために
脳が体に命令を与えて行動を起こします。


つまり

私たちの全ての行動
例えば「ゴミを拾う」というような
どんなささいな行動であっても

「~したい」という欲求から始まっているんです。


そしてその目的を達成し
欲求が満たされた時

初めて人は達成感を得ることができます。



達成感を得た時

私たちの脳内では
ドーパミンという
別名  快楽物質と呼ばれるものが分泌されます。

そして
そのドーパミンが分泌されることで

私たちは幸せや満足を感じるのだそうです。



でも
毎日毎日
同じことの繰り返しが延々と続くような

目に見える結果が得られにくい家事と育児をしているママたちは


このドーパミン不足

達成感不足なのではないかな
と思ったのです。


そして  
先程の例えで言えば

床に落ちてるゴミを拾おうと
腰をかがめ
手を伸ばし
ゴミをつかもうと手を広げたその腕を
他者にいきなり遮られた時

「ゴミを拾いたい」という目的は達成されず

欲求が解消できないこと
途中で行動を遮られたことに

人はイライラやストレスを感じます。



その状態が24時間365日。



それが

子育てを大変だと感じてしまう
大きな要因なのではないかと思いました。




提出書類を部長に渡しに行き
ハンコをもらうという簡単なことなはずなのに

風が吹いて書類は飛ばされ
やっとつかんだ書類に同僚がコーヒーをこぼし
書き直そうと思ったらコピー機は故障中
手書きで書こうと思ったらボールペンがインク切れ
別のペンを見つけ出してやっと部長へ提出出来ると思い歩いていたら
なぜか床からモグラが出てきて
モグラにつまずき転んで書類が破れる。
そこに経理のエミちゃんが現れて
「これとこれ急ぎの仕事だから早く書いてください」と別の書類の山を渡してくる。


「あー。。。、
もう!!!」

ってなりますよね。




子育てしていると

モグラが床から飛び出てくることなんて
日常茶飯事です。


でも
勘違いしてほしくないのは

だから子育てしてるママの方が大変  とか
仕事してるパパのが大変  とか
そういうことを比べたいのではないということ。


ママの役割もパパの役割も

どちらも大変でどちらも大切です。



それでも

ママたちが子育ての何を大変だと感じているのか

ちゃんと知ってくれているパパや周りの人って

少ない気がするんです。




休む暇がないこと
それ自体が  大変なんじゃない。


自分という人間の
「~がしたい」という自然な欲求を
ことごとく途中で遮られ
封じ込められたような

そんな閉塞感


ちゃんと最後までやり遂げた!
という達成感を得られにくい毎日


そして

この
「自分のやり遂げたい気持ちを
ことごとく他者に邪魔される」
というストレスを経験したことのないパパになかなか気持ちを分かってもらえず

やりたいこと(夢とかそんな大げさなことじゃなく日常の行動のこと)
自分の赴くままに叶えていく世間の人たちが羨ましく感じられたりして

なんだかものすごく
1人取り残されたような孤独を

ママたちは感じたりするのだと思うのです。



ママたちがよく口にする

「1人になる時間があったらなぁ」
「自由な時間が少しでも欲しい」

というのは

リフレッシュしたいという意味ももちろんありますが


美容院にしろ
ショッピングにしろ
部屋の模様替えにしろ


自分のしたいと思ったことを
誰にも邪魔されず
最後までやり遂げたい

達成感を得たい欲求なんだと思います。



だから

ママたちが子育てから解放されたくなるのって


子どもから解放されたいんじゃなくて


自分の達成感を1人でちゃんと味わいたくなるから

なんじゃないかなぁって。



でも


その本当のところに気付いてないと


どうして

可愛い我が子、楽しいはずの育児でイライラしてしまうのか


子育てから解放されたい自分はダメなママだなぁって


自己嫌悪に陥るママもたくさんいるんじゃないかなって。。



でも、そうじゃないよ!!


みんな一生懸命子育てしてるよ!!


ただ、自分個人の人格が

子育てしてると行方不明になりやすいから

それで苦しくなってるだけなんだよ!


って


私は伝えたいのです。





そしてママたちが
子育てを大変だと感じるのは

達成感を得られないこと
だけでなく


その達成感を得たいのに得られないフラストレーションから
自分の欲求を遮る子どもにイライラしてしまう

そんな
今まで経験したことのない自分と向き合う毎日であり


そんなママの状態に興味を持って
こころをよせてくれないパパや周囲への

不満やさみしさなのではないかと思います。



休む時間が少ないから、という概念だけで

ママたちが
「子育ては大変だ」と愚痴を言うと思ってる男友達に

今度会うことがあったら

このブログを見せて
小一時間話をしてやろうかと思ってるママちゃんです。笑

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それにしても

今までも
子育てする上で

子どもに
考えること・達成感を得ること・認められること
を与えてあげることの大切さについて話をしてきましたが

それって
子どもだけでなく

ママ、パパ、大人全員にも当てはまるのではないかと思いました。


そして
そういう風に考えると
子育てしていてママが感じる大変さやストレスって

もしかしたら

いやいや期などで子どもが親に対して抱えやすい

「やりたいことを途中でママに邪魔された」
「自分1人でやり遂げたいのに
ママが先周りしてやってしまった」

などの不満と
同じなんじゃないかな、と思いました。


そう思うと

子育てって
本当に親も子どももお互い様で

親は子どもを育て
子どもも親を育てる

お互いが人として成長するための
大切なプロセスなんだなぁと
改めて
しみじみ感じました。。。☺︎

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幼児期・学童期の家庭における親子関係改善アドバイザー/子育てアドバイザー。
保護者のみならず公認心理師・臨床心理士・保育士・幼稚園教諭・学校教師・保健師・児童養護施設職員などが相談に訪れる「心の土台を育む子育てアドバイザー」。
【子育て相談室】【子育てハッピーワーク21days】の運営責任者。

問題行動を繰り返した自身の幼少期の経験を基に、研究模索し構築された育児法を軸として「子どもたちに【愛されている実感】を」を信念とし、子どもたちと穏やかに向き合うためのヒントや、我が家の日々の出来事などをブログで紹介しています。

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