私が流産を経て知ったこと

ママちゃんのひとりごと

この夏、お腹にいた11週の赤ちゃんとお別れをしました。


自分が経験したこと、感じたことを備忘録も兼ねて。
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しばらく間が空きましたが、いくつか続いた流産に関する記事の続きです。



前回の検診からしばらく間を空けてまた検診へ。



子どもたちは夏休み。そして、平日。

パパちんは仕事だったので、私一人で子どもたちを連れて病院へ行きました。


診察室に入り、子どもたちをその場にいる看護士さんが相手をしてもらっている間に診察台へ。


大丈夫、大丈夫、きっと大丈夫  と、念仏のように心の中で唱えていた私の耳に聞こえてきたのは


「。。。もう袋が崩れてしまっていますね」


という  先生の声。




エコー画像を見ると

前回小さく見えた卵のような形は

小さく小さくしぼんでしまっていて



先生も

「これが赤ちゃんだった所かな?」


と探しながらやっと見つけられるくらいの大きさになってしまっていました。




あぁ…


と、脳みその中に一本線が走ったような

しんとした、膜が張ったような、冷静な自分がいて。


「随分お腹痛かったでしょう?」と先生。


「いえ、痛みも何もなくて…」

私はそれしか  答えられませんでした。




本当に   ここまで何も異変はなかった。


腹痛もなければ出血もない。

つわりで毎日怠いし胸も張っていた。


だから、育っていないという実感が全くと言っていいほどなかった。



頭の隅では

「もしかしたら流産してしまうのかもしれない」

と思いつつも、90パーセントくらいは大丈夫だろうと思っていた。


生理不順だったから、週数がズレていて成長が遅れているだけだと思っていたかった。



不思議なのは  この日までも  ずっとつわりが続いていること。。。


お腹の赤ちゃんは育っていないのに、

今日この日にも、お腹に赤ちゃんがいると信じ続けている自分の身体が何だか滑稽で。

不思議で。

辛くて。

しんどくて。


そして  情けなくて愛おしくもあって。



いないのに、この身体は。


いや、いたんだよね、この身体に。





先生から手術の説明を簡単に受けて、詳しくは受付の係りの人がしてくれるからと

また待合室で待つことに。



待っている間、何も考えられなくて


でも、子どもたちの前で泣いちゃダメだと思って  

とにかく天井の方ばかりを仰いでいたら



おーちゃんが  お腹が痛い  と。




ゆうちゃんは、トウくんと待合室で待っているというので

おーちゃんを連れて  2階の来客用のトイレへ。




おーちゃんを便座に座らせ

お腹が痛い(うんちがなかなか出ない)と訴えるおーちゃんの背中と腰をさすっていたら


個室に入ったせいなのか

急に私の思考が内側に向いて



涙が  次から次に出てきて




向き合って座り、私の肩に頭を預けているおーちゃんの背中をゆっくりさすりながら

おーちゃんに気付かれないように  歯を食いしばって泣きました



大丈夫?

痛いね

おーちゃんのお腹がんばれ


おーちゃんの頭の後ろ側で泣きながら
気づかれないように何度も声をかけて


おーちゃんのお腹がスッキリする頃には
私も何とか泣き止んだけれど



ふと立ち上がって見た洗面台の鏡には

泣いたのが丸わかりな  真っ赤になった目




これからまた待合室に戻るのに。。。


あー、こんな顔だとみんな心配するなぁ。。。



と思いつつ


ゆうちゃんたちも待ってるし行こうか

と、おーちゃんを連れてトイレから出たら



なんとそこには  待ちきれなかったのかトウくんが迎えに来てくれていて。




「ばあ!!♡」

と、私たちを驚かせたつもりでニコニコしてるトウくんに


「わぁ!!びっくりした!

なんだー、トウくん迎えにきてくれてたんだね。」

と、驚いたふりをしたら  へへへーっと笑うトウくん。




おーちゃんと、トウくん、2人と一緒に階段の方へ向かって歩いていた時

ふと、私の後ろを歩いていたトウくんが気になって振り返ると


トウくんのすぐ後ろの新生児室から赤ちゃんを抱っこした看護士さんが出てきて。。。




2階に上がる階段からトイレまでの間に新生児室があったのに

行きに通った時には全然私は気がついていなかったけれど


私たちを追い越して、先に階段を降りて行く看護士さんの腕に抱っこされていた小さな小さな赤ちゃんを

2階から覗き込み

「赤ちゃん可愛いね♡」と言うトウくんに



「。。。本当だね、赤ちゃん可愛いね」って 


笑って返事をしました。







10人に1人が流産する

5回妊娠したら1回は流産する確率


流産は  それだけ多くの人が経験すること。



つまり  それだけ多くのお母さんが

やっぱりあなたに会いたかった  と思う、
生まれなかった命があったのだ



見えないけれど
触れないけれど
抱っこはしてあげられなかったけれど


やっぱり、あなたに会いたかったなぁ、と思う
生まれなかった命がこの世にたくさんあったのだ




会えなくても


誰に気付かれることはなくても


会いたかったと思われた命があったのだ



そして

あなたに会いたかったと
心から待っていた家族があるのだ



見えている子どもの数だけじゃない


見えない子どもたちが

この世界にはたくさんいる



そしてその命の数だけ

子どもを想う愛が生まれていたのだ





この世界に愛の総量が増えて

優しく

深く  誰かを思いやれたのなら



そう思えるから


やっぱり私は  

お腹にきてくれた子に

感謝せずにはいられないのです。


私の様子を心配したパパちんが
わざわざ会社の昼休みに病院まで会いにきてくれたんですが

パパちん見たら一気に泣いてしまって。

でも、ちゃんと思い切り泣けてよかったと思います。



初期流産の理由も自分でも散々調べて分かっていたから自分のせいとは思わなくて済んでいたし

確率的にどうしても起こることって分かってるんだけど、

ただ  それよりも単純に

ただ、ただ  この子にも会いたかったなぁって、それだけでした。



でもこれは、私が今まで知らなかったリアルな気持ちだから

教えてもらえたことが  大きなこと。



子どもを抱きしめられる距離にいるってすごいってこと。

抱きしめられなくても
愛は生まれてるってこと。



またどこかで会えたらいいなって思います。

もしかしたらそれは、自分の血の繋がった子どもじゃなくたって  全然よくて

ここで  意味があって出会えているのなら


どんな形でも  会えたら嬉しいです。





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LICO

幼児期・学童期の家庭における親子関係改善アドバイザー/子育てアドバイザー。
保護者のみならず公認心理師・臨床心理士・保育士・幼稚園教諭・学校教師・保健師・児童養護施設職員などが相談に訪れる「心の土台を育む子育てアドバイザー」。
【子育て相談室】【子育てハッピーワーク21days】の運営責任者。

問題行動を繰り返した自身の幼少期の経験を基に、研究模索し構築された育児法を軸として「子どもたちに【愛されている実感】を」を信念とし、子どもたちと穏やかに向き合うためのヒントや、我が家の日々の出来事などをブログで紹介しています。

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