まず(*^^*)人に渡したくない大切なものができる、というのはとても大切なことでステキな成長の証です。
それは大前提♡として、自分のものを貸せない子がどんな気持ちでいるのか、ものを貸せない子に私たちはどのように対応してあげたら良いのか、についてお話ししたいと思います。
私たち大人は「誰かに何かを貸しても大抵の場合は無事に自分のもとに返ってくる」ことを、経験上分かっていますよね。
でも。
もし自分の大切な物を誰かに貸したら二度と自分のところには戻ってこないという世界に自分がいるとしたら。
大人であっても、きっと人に何かを貸すことが怖かったり不安に感じたりするはずです。
実は、小さな子どもたちはそんな不安をいつも抱えています。
子どもは、「自分の宝物を誰かに貸したらもう返ってこないんじゃないか、壊されたらどうしよう、僕の宝物は僕が守るんだ」
そんな不安な気持ちを抱いています。
言いたい気持ちがまだ上手に言えない時期でもあります。
なので、その「いやだ」「さみしい」「かまって」「痛かった」「恥ずかしい」「悔しい」「悲しい」というたくさんの言葉にならない想いを、手や足、体を使って一生懸命表現しています。
分かって欲しいのに、それを上手に伝えることができずに子ども本人も苦しいのです。
多くのママパパは、今、目の前で子どもが起こしたことに意識が向いて、その行動に対して「よくないよ」「それをしたら痛いよ」と声をかけてしまいがちです。
もちろん、今子どもが起こした行動によってこちら(相手)がどんな気持ちになったか、や、これからこうしようね、と代案を提示することはとても大切なことでもあります。
でも、まず見てあげてほしいのは、今の行動ではなく、子どもの今に繋がっていた、ほんの少し前の子どもの気持ちです。
理由もなく、子どもは行動を起こしません。
意味もなく人を叩いたり、物を壊したりしないのです。
悪意なくペチペチ人のほっぺたを叩く赤ちゃんでさえ、
「音が鳴るのが面白い」「感触が気持ちいい」「ママの反応が嬉しい」など、好奇心を含むたくさんの理由を持っています。
今起こした行動の評価(いい、悪い)や未来への提案(こうしようね)ではなく、
どうしてこのような行動をしたのかという子どもの姿や気持ちを、ほんの少しビデオを巻き戻すようにみてあげて欲しいのです。
そうすると、こちらの声のかけ方もぐっと変わってくるはずです。(*^^*)
子どもの気持ちがなぜそんな行動に繋がったのかは
「どうしたの?」「何かいやなことあったのかな?」と聴くことで知ることができます。
子どもの年齢が小さければ小さいほど、まだ上手におしゃべりが出来ないかもしれませんし、言葉でのやり取りは難しいかもしれませんが、ママが自分の気持ちに寄り添おうとしてくれたという姿は子どもに伝わります。
「もしかしてあれが嫌だったのかな?」
「うまくできなくてイライラしたんだね」と、気持ちに寄り添ったあと
「でもね、投げなくても大丈夫だよ。
ママ、ちゃんとあなたの嫌だった気持ち分かってるよ。」
と、叩いたりする行動で自分の気持ちをぶつけようとしなくて大丈夫なんだよ。ということを伝え続けてあげて下さい。
目の前の行動だけを咎めても、そこに至る気持ちを無視してしまっていては、子どもは「自分の気持ちを分かってくれない」という寂しさや不満を抱えたままになってしまいます。
でも、ママは自分のことを分かってくれている、分かろうとしてくれる、ママは何があっても僕の味方だ、という気持ちが心の中にしっかりと根付いていけば、言葉の獲得、コミュニケーションの獲得と共に時間をかけて物を投げたりする行動は落ち着いてくるはずです。
これに関しても、長い目で声をかけたり、抱き締めたりして様子を見てあげてください(*^^*)
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