2016/04/12 子どもの命は誰のもの?

昨日の夜に予約投稿する予定がいつもの寝落ち。。。


朝から長い投稿失礼します。



今回のブログはいつもと内容が違います。

いつものママちゃんブログの雰囲気を楽しみにして下さっているみなさんには申し訳ないのですが

でも  この現状をこのまま傍観していてはいつか自分が後悔すると思ったので書かせてもらいました。


。。。。。。。。。。。。。。。。。

facebookでやたらニュースフィードに流れてくるお話会や高額なセミナーの案内。

そして、とある方々からいただいたメッセージや情報をキッカケに  この界隈の人たちの観察をしてきました。


基本的に他人様の生き方に異を唱えることはしない主義なのですが
(人の生き方に異も何もそこには存在しないので。)


どうしてもこれだけは言わずにいられなかったので言わせて下さい。




自分の好きなことに正直に生きることは、大切なことです。

自分を愛して生きることは、大切なことです。


それらは私がブログで書いてきたように
日々小さな子どもたちに伝えていることでもあります。


でも、自分の好きなように生きることと、他者の命を軽視していいことはイコールにはなりません。


子どもには子どもの人格があります。
子どもには子どもの人生があります。

子どもは親の所有物でも従属物でもなく
アクセサリーや親の肩書きに箔をつけるものでもなく

子どもの命は、子どものものです。



妊娠中の喫煙を推奨するようなメッセージ。
妊娠中の過剰飲酒を推奨するようなメッセージ。

妊娠と出産は得意だけど、子育ては苦手だから産んだら捨てればいいという発言。

障害のある自分の子どもへ面と向かって「死ね」と吐き捨てること。

具合が悪くて嘔吐した子どもに怒って嘔吐物を食べさせる行為。


これらはとあるグループの人たちが「自分の欲望に正直に」してきたことでありますが

全て  子どもの尊厳、命を冒涜するものです。



「喫煙・好きなだけ飲酒しても私が好きなことに従ったから子どもも無事に生まれた」

それは単なる結果論でしかありません。


もしそれで子どもに障害が残ったら?
子どもが生きにくい人生になったら?

そのやり方を真似した人が出たら?
そのお子さんの人生は誰が責任を取るのですか?


それも「こんな私を選んできた子どもが選んだ人生」だとでも言うのでしょうか。


「子どもの命を信じているから大丈夫」

一体何が大丈夫なのでしょうか。



自分の軽はずみな行動の責任を
「運命」や「宇宙の采配」などと抽象的な言葉を用いて
何の責任もない子どもへ都合良く転換するのはいかがなものかと思います。


もちろん適度な飲酒はストレス解消に役立つこともあるかもしれませんが、何しろメッセージが極端過ぎます。


色んな家族形態があっていいと思うし
未婚で産むこと
父親の分からない子を産むこと
そこに子どもへの愛が確かにあるのなら、そのこと自体には何の問題もないと私は思っています。

型にはまる必要もないでしょう。

母親だけが子育てを抱え込む必要もないし
社会みんなで子育てを分かち合い楽しめばいいのです。


そして豊かさはお金であるという考えや
貧乏人は死ねブスは死ね  などという考え方や言葉の選び方
名誉や名声が欲しいという
その価値観を否定したりはしません。

自分の人生なのだから
好きな考えや言葉を選び、好きに生きたらいいと思います。

人それぞれに幸せのカタチは違うのですから。




でも。


子どもの尊厳を  踏みにじるな。


命をバカにするな。



自分の目の前にある小さな命を大切に出来ない人に

他の誰かを自分に依存させることはできても
本当の意味で誰かを助け、本当の意味で幸せにすることなど出来るはずありません。


他者の命や存在を尊重し、慈しめない人は
自分のことも本当の意味で心から大切に出来ていない人ではないかと思います。






自分の欲望の赴くままに生きる
というのは、私から見れば1歳、3歳、5歳の子どもたちの欲求と同じです。


つまり、「子ども」でいていい時期…自分をこころの内側から作り上げていく時期を「子ども」で過ごすことが出来ずに、外側から作られた人格を破れず、ずっと苦しんで大人になってしまった人たちでもあると思っています。

ずっと  『自分の本当のこころ』を見ないフリして頑張ってきた人です。
ずっと 苦しんできた人です。
ずっと  愛されたかった人です。


そうであるならば、まずは自分を愛してあげる、自分を愛してもらう、という過程を経ることは
自分や周りを愛するためにとても重要な成長過程であります。



なぜなら、自分にまだ【愛され実感】が足りなく自分をまだ愛して欲しい気持ちでいっぱいのまま他の誰かを無償に愛することは

なかなか難しいことだと思うからです。



子どもや人の心のベースは
「愛されること」
「愛されている、そんな自分を自分で愛すること」
であると私は思っています。



でも、「自分を愛した」その先は?

結局今も教祖と言われる人たちに気に入られることに必死になり高額のセミナーに参加し、いつも誰かの目を気にして周りの評価にしがみ付く生き方は
あなたがずっと苦しくてやめたかった生き方と何も変わっていないのではないですか。

あなたの幸せは誰が決めるのですか?



今が苦しくて悩んでいるのなら、全てを投げ出す前に向き合ってあげて下さい。

自分はなんで弱音を吐けないのか、なんで人前で完璧でいようとするのか。その自分の心の弱さはどこから来ているのかを。

それは自分がそうしていないと愛されないと信じ込んでずっと誰かの顔色伺って生きてきたからではないですか?


その自分の気持ちの寂しさとか甘えとかに自分が気付いてあげて、助けを求めていいんだ、甘えていいんだと自分を許し、そんな自分を許してくれている周りに感謝をし、信じ合い、許し合い、補い合って私たちは生きていることを知らなければ
愛や優しさは巡って来ないのではないでしょうか。



自分の欲望にどんな時も正直に生きることを否定はしません。


でもそれは
『自分の命で責任をおえる範囲内』でやるべきです。


周りに迷惑をかけることを推奨することも
そんな自分でも愛されているということを実感するために必要な段階であることも一定量理解は出来ます。


でも、子どもの命や子どもの人格を
あなたの自己愛のために利用しないで下さい。



あなたの命や人生が自分のものだと叫ぶのなら

子どもの命や人生は
子どものものであることも尊重して下さい。


あなたは本気で子どもに、かつての自分と同じ思いをさせるつもりですか?  




最後に妊娠中の喫煙と過剰飲酒が胎児にもたらす影響を貼っておきます。
(飲酒は少量であればOKという見解もあるので、担当のお医者様と相談の上、上手にお付き合い下さい。)









子どもの命を守れるのは
親や、その周りにいる大人しかいないのです。

小さな子どもたちは、物理的に、身体的に、精神的に、守られなければ健やかに生きていけません。


どうか子どもたちの声なき声に耳を傾けてあげて下さい。






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LICO

幼児期・学童期の家庭における親子関係改善アドバイザー/子育てアドバイザー。
保護者のみならず公認心理師・臨床心理士・保育士・幼稚園教諭・学校教師・保健師・児童養護施設職員などが相談に訪れる「心の土台を育む子育てアドバイザー」。
【子育て相談室】【子育てハッピーワーク21days】の運営責任者。

問題行動を繰り返した自身の幼少期の経験を基に、研究模索し構築された育児法を軸として「子どもたちに【愛されている実感】を」を信念とし、子どもたちと穏やかに向き合うためのヒントや、我が家の日々の出来事などをブログで紹介しています。

私の願いは、
今日の子どもたちがたくさん愛されること。

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