Q.
感情的に怒ってしまった後、不安になり「ママのこと嫌いにならないでね」と言ってしまいます。
この気持ちを子どもに伝えていていいのでしょうか?
お答えしますね。
感情的に怒ってしまった後に
「ママを嫌いにならないでね」
と 子どもに伝えなくていいのですよ。
怒ってしまったことへの後悔、子どもに見捨てられるのではないかという恐怖。
たくさんの不安が渦巻いてしまっていて苦しいことと思います。
もし、不安な気持ちからそのような言葉が出てくるのであれば
向き合うべきことがあなたの中にあるのかもしれませんね。
でも、ママを嫌いにならないでね、と伝えることがなぜ好ましくないかというと
それが子どもの感情を縛ってしまう言葉だからです。
何を好きで、何を嫌いかは
子ども自身が決めることです。
好きな時に心から好きと思えること
嫌いな時に 嫌いだ と感じることが出来ることは とても大切なこと。
いつでも、どんな時でも、何歳であっても
相手の気持ちは、相手のものです。
実際
子どもって何があっても親を愛しています。
特に乳幼児期、学童期は特に
ママのことが大好きで、大切で、大事なのです。
それはまぎれもない事実。
イヤイヤ期などでよく口にする
「ママきらい!」も
本当に「ママを嫌い」で言っているなわけではないですからね(*^^*)
でも、
「嫌いにならないでね」と伝えて
「嫌いになってはいけないんだ」と相手の気持ちを縛ってしまうことは
親なしでは生きていけない小さな子どもを脅してしまっていることにもなりかねません。
そうなると
「嫌だな」という本当の気持ちがそこにあるのに
そんなことを思ってしまう自分がいけないのだと
自分が悪いのだと
自分で自分のことが許せなくなってしまいます。
自分で自分の気持ちを認め、許し、信じてあげることができずに自分を否定して責め続けてしまうことは
とっても苦しいことです。
子どもに伝えるべきは
「ママのこと嫌いにならないでね。」
「◯◯でいてね。」
のように
子どもの気持ちを枠にはめたり、指定するようなものではありません。
子どもの気持ちは子どものものです。
子どもは何を感じてもいいのです。
子どもは親を嫌いになったっていいのです。
あえて子どもに嫌われるようなことをする必要はもちろんありませんが
子どもは親を嫌いになったっていいんです。
嫌だと思っていいんです。
“子どもに好かれるため” に
親(養育者)がいるわけではありません。
“子どもを愛するため” に
親(養育者)はいるのです。
でも
日々のやり取りの中で
子どもが自然と親(養育者)を大好きになって
信じてくれるようになったら
それは
とても幸せなことだと思います。