後頭部の、生え際にあるつむじ。
パパと全く同じ場所にある、つむじ。
あなたの中に親である自分たちのカケラを見つけると
「あぁ、あなたは本当にパパと私の子なのだなぁ」と
当たり前のことながら誇らしくて
くすぐったい気持ちになる。
「なんかよく分からないけど、自分はパパとママの子だから大丈夫なのだろう」
そんな根拠なき絶対的な自信を持ってほしくて
「大丈夫。
あなたはパパとママの子だもん。」
と、あなたに声をかけたりもする。
パパと私のカケラを持つあなた。
けれどもそれと同時に
パパのカケラを持っていても
私のカケラを持っていても
パパでも、私でもない、あなた。
子どもが親のものだとは到底思えない。
子どもたちが私のものだなんて到底思えない。
それほど
あなたは私と違う所で笑い
私たち親と違う所で怒ったり
恥ずかしがったり
悩んだりしている。
私は
私とは違うあなたの気持ちを聞けることがとても嬉しいし
私とは違うあなたのことをもっと知りたいと思うし
そして
私とは違うあなたのその気持ちを大切にしたいと思う。
似ているけれど
違う人間。
家族という近すぎるこの距離に
私を全身で愛してくれるあなたの優しさに
私があぐらをかいて甘え過ぎないように。
お話ししよう。
対話をしよう。
今日もあなたと。
今日のあなたと。