子どもの反抗が増えた時。
それは、今、子どもの心の中がパンク状態だと思ってください。
人は心の中にバケツを持っています。
でもそのバケツの中の水(自分の気持ち)が溢れそうなほど溜まってしまうと、新しい水(他人の意見)をそこに入れることはできません。
今、子どもに注意をしたり、叱ったりしても、ちゃんと聞いていなかったりする態度は、そのような心のバケツの理由により起こっている可能性があります。
新しい水を入れる場所・受け入れる余裕が心の中にないのです。
そうなった時の対処法ですが、
まずは、子どもの抱えているバケツの中身を減らしてあげる必要があります。
バケツの中には、
・まだまだたくさん甘えたい気持ち
・自分は認められているのだろうか言う不安な気持ち
・そしてさらに保育園・幼稚園・学校で巻き起こる、親の知ることのできない様々な環境の変化や人間関係によるたくさんのストレスを抱えて日々頑張っているいっぱいいっぱいの気持ち
そんなたくさんの、たくさんの、抑えきれない気持ちを、子どもは今、小さな体の中・心の中にたくさん抱えています。
誰かの話を素直に聞こうと思えたり、誰かと素直なコミュニケーションを取れるためには、心に余裕が必要です。
バケツに余裕がなくてはいけません。
そのために、溢れた水をどこかに吐き出す必要があるのです。
今、心の中がいっぱいいっぱいで溢れた状態の子どもに「こうしなさい」「もっとこうして欲しいのに」「もっとこうなってほしい」と注意をしたり、叱ったり、怒ったりしても、子どもは今、それを受け止めることができません。
心のバケツに、その親の気持ちを受け止めるだけの余裕がないからです。
そこでやっていただきたいのは、
例えば、
「お母さん思うんだけど、あなたはきっとたくさん頑張ってるから疲れちゃってるんだよ。
ぎゅーして充電しよう!」
と言って、思いっきりハグしてあげること。
例えば、子どもの話を最後までしっかり聞き切ってあげること。
これが、子どもにとっての充電方法です。
そして
「よく頑張ってる、よく頑張ってる。
頑張ってたら疲れちゃうよね。」
と、声をかけてあげてください。
子どもの心に溢れているバケツの水(気持ち・言葉)を、吐き出す場所を作ってあげてください。