大好きなばあばが施設に入る時に感じたこと

ママちゃんのひとりごと

これは今年の1月に書いた下書きのままだった記事です。



もうすぐ92歳になるばあばが  
昨年の12月  肺炎になり入院した。


ばあばについてはこちらから。。。
ばあばのこと



でも幸い大事には至らず
年末に無事に退院したのだが

高齢のばあばの体調を考えた時に万が一があってはいけないと、春から施設に入る話が進んでいた。



正直、私は  そのことをなかなか受け止められなかった。




帰省中の年明け

子どもたちを公園で遊ばせた帰り道にお土産を持って挨拶に行こうと思って電話をした。



そうしたら

「私も一緒に散歩がてら歩こうかしら」

と言うので


家まで子どもたちを連れて迎えに行った。




すると

私たちが着くのが待ち切れなかったのか

杖をついたばあばが

嬉しそうに道の向こうから歩いてきた。




帽子もマスクもマフラーもしていたけれど


足取りもしっかりしていて

話をした時の受け答えだってしっかりしていて


とても92歳だとは思えない。




私にとって

ばぁばはずっと


私の大好きな  あの時のばぁばのままで。





そのまま

子どもたちとばぁばと一緒に公園を散歩した。




「お父さんとあなたには
本当に楽しませてもらったもの」



こちらが「ありがとう」を伝えるたびに

必ずこう返してくれるばぁば。





こう返される度に


私はいつも思う。





『もらいっぱなしの人生だ。』


『もらいっぱなしの人生だ。』と。




きっと


毎日手紙を書こうが

毎日子どもたちの写真を送ろうが



大切な人との別れが

後悔しないものになんて  なるわけがない。




十分  何かをしていたって


何も


何も及ばない。



十分なんてないんだ。




それだけのものを


私はずっともらってきたんだ。



何をしたって後悔するんだろう。



ばあばとの別れは  考えたくないことではあるけれど


考えなくてはならない


逃げることのできないものであることを




私は いつからか気付いているのに

ずっと  見ないふりして生きてきたように思う。





ずっと遠くにあってほしい


近くにこないでほしい



そう思っていた何かが  


静かに  こっちにきている気がして



逃げ出したくなった。






散歩の後

ばぁばを家まで送り届けたら



「形見に持っていて 」





私が結婚祝いのお返しにプレゼントした


置き型の電波時計を渡された。





もらえないよ。

これは私がばあばにあげたものだよ。


私だと思って  

ずっとそばにおいておいてよ。




奥歯を噛み締めて

泣くのをこらえて  そう言うのが精一杯だった。






「こんなに立派な素敵な時計


私にはもったいないもの。」




そう言って譲らないばあばだったけれど





これは私がばあばにあげたんだよ。



返さないで。




返されたら


私が悲しい。





そう伝えたら




「わかった。


じゃあ  もう少しだけね。


最後は  あなたがもらってね。」




ばあばはそう言って  


その置き時計を

元あった玄関の棚の上に戻した。






私がプレゼントしたその置き時計は



遅れることも  早くもならない


静かに  正確に時を刻む 電波時計で




白鳥を模したスワロフスキーの飾りが


時計の下で 


くるくると音も立てずに 静かに回り続けてた。





間違えない正確さって  


時に  とても残酷だ。




「大したものしかないけど。」と

みかんと  鰹節と  お煎餅を紙袋に入れて

私に渡してくれたばぁば。




子どもたちには

それぞれお菓子を渡してくれた。




誰かに物を渡す時

ばぁばは手拭いでそれをささっと拭く。


缶ジュースでも

チョコレートの箱でも

必ず自分の手拭いできれいにしてから渡してくれる。



そのばぁばの仕草は

25年前

ばぁばに私にお菓子をくれる時にしてくれていたそれ  そのものだ。







子どもたちに


実家に着いてから


お風呂の準備をしてくると言ってこもったお風呂場で



湯船を洗うために出したシャワーの音の中で



堪えてた分の全部  泣いて出した。




なんだろう



この  何かの準備をしているような感覚。





なんだろう



この  何かにゆっくり向かっているような恐怖。



後悔しない別れなんて  私は知らない


あるなら教えてほしい





ばあばは  会うと  ばあばはいつも言う



「あなたがいてくれて

私は本当に楽しませてもらった。」と。





私はばあばにまだ何にも恩返しできてないよ


と言うと




「もう十分よ。


あなたがいてくれたおかげで

私は本当に楽しかった。



もう  もらいすぎなくらいよ。」




そう言って  

シワでたくさんの目を細めて



ずっと  ずっと遠くを見つめるばあば。




私には  ばあばの見ている先が

どこなのか分からなかった。






私は

ばあばにもらいすぎていると思っている。


ばぁばは

もらいすぎなくらい私からたくさんのものをもらったと言ってくれる。




お互いに相手からもらいすぎていると思える


なんて幸せで

なんて悔しいのだろう。




もらいすぎていると思っているのに


それに見合う何かを

私にはやっぱり何も返せていないこの無力感。





「もらいすぎなくらい

あなたからたくさんのものをもらっている」




ばあばの言うそれは



私が子どもたちを育てる中で


いつも感じていることと同じだ。





そして

私自身も  そう思われていた存在だったことを

こうして教えてくれるばぁば。




大事な人だから

何かしてあげたい
何かを残してあげたいって思ってしまうけれど

もちろんそれもしてあげたいことだけれど


でも  私が自分の子どもたちに何かしてもらいたいかって考えたら


して欲しいことなど
残して欲しいものなど何もない。



そこにいてくれさえすれば

『その子が思う幸せ』でいてくれさえすれば

それでいいと思えるから。




きっと

ばぁばも  そう思ってくれているのかな。


だからいつも私に会うと「ありがとう」って言ってくれるのかな。






ばあばとの散歩中


眠くて歩くのを嫌がりずっと抱っこだったトウくんが


「さまー!さまー!!」


と  お月さまを見つけた。





まだ  夕焼けも残る明るい空に


うっかり早く出てきてしまったかのような顔をした



白い  白い半月だった。






後悔しない別れなんて  きっとないんだろう。


それでも

私はここに生きていて

大切なあの人もここに生きている。



それならば

出来ることはいくらでもあるはずだ。




無限にある、してあげたいことの全部をしてあげることが出来なかったとしても


数えきれないほどの「ありがとう」と

数えきれないほどの
「あなたがいてくれてよかった」を伝えることは  いくらでもできる。




今  できる。




そして何よりも私にできる最高の恩返しは


私が、私の思う幸せな生き方をすることだ。



私が  しあわせであることだ。






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