「愛されている実感」
それさえあれば子どもは真っ直ぐ育つ
片親だろうと
両親がいなかろうと
一人っ子だろうと
きょうだいが多かろうと
裕福だろうと
貧しかろうと
性別がなんであろうと
性別なんてなくても
子どもは 強く 優しく育つ
だって
愛されている実感って
自分がこの世に生まれてきたことを
歓迎されていると感じられること
自分はここに
生きていていいと信じられること
それは
ほめられるでもなく
叱られるでもなく
怒られるでもない
頑張ったからでもなく
立派だからでもない
平坦で 平凡で
何の出来事も起きていない
特筆すべきことが何もないー名前すら存在しないー
ただ
自分がここにいる
そのことを肯定されていると感じる瞬間が
チリのように降り積もってゆく
生涯 決して溶けることのない
あたたかな粉雪のようなもの
あなたがいたら
ママは元気になれるんだよ
あなたがいるから
ママは元気になれるんだよ
あなたは ここにいるだけで
私を幸せにしてくれているんだよ